このお話は、1921年に発表された児童文学作家、小川未明による童話『赤い蝋燭と人魚』を英訳したものです。

北方の青い海で暮らす人魚のお腹のなかには赤ちゃんがいました。人魚は、寒々しく、海の獣しかいない海よりもにぎやかで明るい人間の町のほうが自分の子どもが幸せに暮らせるのではないかと考えます。そして、生まれた我が子を人間の町に置いていくのです。ろうそく屋の老夫婦に拾われた人魚の娘は、はたして本当に幸せになれるのでしょうか。